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館長の部屋


7月(文月・ふみづき)です。


 

短冊に歌や字を書いて、書道の上達を祈った七夕の行事に因んだ「文披月(ふみひらづき)」が転じたものといわれています。「ふづき」とも読みます。

⦿7月の別名
健申月(けんしんげつ)・秋初月(あきそめつき)・女郎花月(おみなえしつき)
親月(おやづき)・七夕月(たなばたづき)・七夜月(ななよづき)


7月の色





印度藍(いんどあい)
名前の由来は、インド原産の天然藍から染めだされることから。とても歴史の古い染料で、江戸時代末期に日本に輸入されるようになりました。私の大好きな色です。

 6月9日(月)に梅雨入りした鳥取県は、6月27日(金)には梅雨明けしました。これは、昨年より24日も早い梅雨明けだそうです。このまま雨がふらなければ、夏の渇水・水不足が心配です。
 そして、何より心配なのが暑さです。7月・8月・9月まで30℃超えの日が続くのかと思うと、健康面が心配です。特に、熱中症対策はしっかりと行いたいですね。

次は、恒例の7月の行事です。

⦿7月19日(土) 土用の丑の日
●土用は、立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれの直前の約18日間を指します。そして、季節の変わり目で、体調を崩しやすい時期とされ、土を動かすような行為(土いじり・草むしりなど)は避けるべきとされています。
●夏土用の丑の日には、ウナギを食べる習慣があります。夏バテをしやすい時期に栄養価の高いウナギを食べることが目的です。この日にウナギを食べるようになったのは、江戸時代の平賀源内に由来しているそうです。



⦿7月21日(月) 海の日 
●海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う日。



次は、7月といえばのランキングです。

◎ 全般

〇第1位 「七夕」

●七夕は五節句のひとつで、7月7日に短冊や飾りを笹の葉につるす風習として
 子どもの頃から親しまれている行事ですね。今年は、どんな「願い事」にされますか。


〇第2位 「夏休み」
●小学生のころには、楽しみだったという人が多いのではないでしょうか。鹿野学園では、7月19日(土)からです。


〇第3位 「海開き」
●7月になると海水浴場が開放され、海水浴ができるようになります。海が好きな人にとって、待ちに待ったシーズンの到来ですね。


第4位「花火大会」 第5「土用の丑の日」 第6位「夏まつり」でした。

今月も、鹿野地区の「人」「もの」「こと」を紹介しようと思います。

⦿ 「人」(含:団体)

⦿今月は、休みます。来月をお楽しみに。

⦿ 「もの」(含:場所)

●【 鹿野祭り《屋台》 】

 

 

⦿【鹿野祭り】における屋台は、単なる山車や神輿ではなく、地域の伝統と結束の象徴です。
●玄武(げんぶ)…大工町の屋台のシンボル
●朱雀(すざく)…山根町の屋台のシンボル
●二転門(にてんもん)…下町の屋台のシンボル
●青龍(せいりゅう)…上町の屋台のシンボル

●【 城山神社彫刻 】



⦿社殿を飾る彫刻。向拝水引虹梁上の龍、正面扉の両小脇板には岡山県の木山寺などにも見かける武士と鬼、向拝の海老虹梁、手挟み、左右側面と背面の軒下の龍頭などの組物、胴羽目、腰部の組物間と上から下まで彫刻があり、一つ一つの彫刻もいいが、全体に彫刻が社殿と調和していて、近くから見ても遠くから見ても飽きない珠玉の社殿です。

●【 木造薬師如来立像 】


⦿三光院

⦿天正16(1588)年に鷲峰山の周囲で洪水があった際、水谷川から不思議な光が発せられる。これを知った鹿野城主・亀井玆矩は、当寺の住職・隆養と地元の住民に発光源を探させたところ、《薬師如来》《観音菩薩》《勢至菩薩》が見つかった。そこで玆矩は、発見された場所(鹿野町鹿野上町)の淵を埋め立て3つの像が光っていたことから【三光院】と号させ像を安置し、入仏式を行って鹿野城の鎮護とした。
⦿本尊の木造薬師如来立像は県の保護文化財に指定されている。

⦿ 「こと」(含:団体)

●【 虚無僧行脚 】


 
 ⦿2001年秋に、全国尺八献奏大会が亀井玆矩の菩提寺である譲傳寺で開催された際に、「虚無僧姿で鹿野の城下町を練り歩こう。」と、住民から声掛けがなされました。多くの参加者が参集されたことから「虚無僧行脚」が始まりました。
⦿祭りのない年に実施されていましたが、参加者の高齢化が進み、今年の開催をもって最後になりそうです。

●【 わったいな祭り 】


⦿2007年以前から実施されている鹿野町の秋の一大イベントです。「秋のええもん市」「作品展の部」「芸能発表の部」などがあります。コロナ感染症のため中止になっていたのが、2022年10月に3年ぶりに開催されました。その後は、毎年開催されています。
 

●【 鹿野芸術祭 】


⦿鹿野を題材にアーティストが作品を制作し、発表する場を、より日常にという志を持って、2015年より活動しています。
⦿2016年11月に「鹿野芸術祭00」が、城下町地区のそこかしこを会場に開催されたのが初回です。6名のアーティストが関わりました。


⦿鹿野学園3年生と取り組んだ、「本棚」を城山に展示しました。この作品は、鹿野学園の表鷲科という授業の中で、3年生とワークショップで仕上げた作品です。

 半年があっという間に過ぎ、今年も後半の7月になりました。今年は、例年になく早く「梅雨明け」になりました。そのせいかどうか分かりませんが、今年は「セミ」が鳴かないそうですねえ。みんなで暑い暑い夏を乗り切りましょう。

令和7年7月4日(金)