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つどう まなぶ むすぶ 鳥取市立賀露地区公民館

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〒680-0909 鳥取県鳥取市賀露町南5丁目1718-3

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おやこ教室35周年を迎えて

家庭教育は、「生きる力」の基礎的な資質や能力を育成するものであり、すべての教育の出発点とされています。子どもの発達段階に応じた親の教育的な配慮が求められますが、特に乳幼児期の子育てには不安や負担を感じる親が増えているようです。このため専門機関等の支援だけでなく、地域社会においても子育てを支援する体制を整えることが大切となります。

賀露地区公民館では「親子教室」を開催し、鳥取市などと連携して専門家のお話を聞くほか、親同士の交流の場の創出に努めてきました。参加者からは「育児に追われる日々の中でほっと一息つける時間を見つけた」とか「家庭ではできない数々の経験や、たくさんのママ友ができたりと楽しかった」など、うれしい感想がたくさん寄せられました。

昭和62年に始まったこの事業は、令和5年に35周年を迎え、これまで多くの家族が参加し、賀露に根付いた事業となっています。これからもより充実した親子教室が続くことを願っています。

今年度、この親子教室からユニークな音楽ユニット「にじいろたいむ」が誕生しました。公民館でのコンサートは、乳幼児の泣き声がバックコーラスとなり、親子が一緒になっての手拍子など、たいへん楽しいコンサートになりました。このコンサートの様子を20分の動画にまとめましたので、ご笑覧いただければ幸いです。

                                      (かろ便り 2024年4月号)
   


親子教室のはじまりから今日まで

【昭和51〜53年】
国の補助制度を利用して、賀露地区公民館で「賀露乳幼児学級」が開設されました。
乳幼児期の家庭教育と健康管理がいかに大切であるかということを常に考えられていた時代でした。乳幼児をもつ保護者を対象に、育児しつけの講演、離乳食実習、折り紙の実技学習、映画などを活用した学習などバラエティーに富んだ内容で、参加者からは楽しみながら学習できると好評でした。


かろ広報第10号(昭和52年)より

【昭和54〜56年】
前年に引き続き国の支援を受けながら、小学6年生以下の子どもをもつお母さん方を対象とした家庭教育学級「白浜学級」が開設されました。白浜学級開設の背景には、賀露乳幼児学級で成長した子どもたちを継続してサポートしようという試みも含まれていたようです。
ひたすらに子どもの幸せな成長を願うお母さんに向けて、健康しつけについての学習や親子の体力づくりなどのカリキュラムが組まれ、マット運動やボールを使った実技指導など楽しみながらの学習が行われました。
また「子どもを交通事故から守るために」、「同和教育・差別について学ぶ」などの身近な問題を取り上げ、専門講師を迎えた学習も行われました。参加されたお母さん方が自主的に学級を運営しようという気運も醸成され、子どもの幸せな成長を願うお母さん方の強い熱意を感じることができます。


新築された公民館調理室での乳幼児学級 かろ広報第12号(昭和53年)より 

【昭和62年】
昭和51年から6年間続いた家庭教育学級の試みでしたが、財政的な理由もあって活動が停滞してしまいました。しかし昭和62年、各地区公民館に健康づくり推進員が配置され、地区住民の健康を守る新たな活動が始まりました。賀露地区健康づくり推進員は、賀露乳幼児学級や白浜学級の実績を踏まえ、「0才児からの躾」をテーマに「乳幼児学級」を開催しました。
これは、お母さん方からの要望もあっての計画でした。講師を招いての学習会は、子どもは別室に預けて親は学習に専念しました。子どもたちを見守って下さったのは、民生委員・児童委員、健康づくり推進員、婦人会の方々です。子どもから離れて学習するお母さんは、子どもの様子が気になりながらも、自分だけの時間を持つことができてほっとする場でもあったようです。

              
             熱心に学習するお母さんたち かろ広報第21号(昭和63年)より

【昭和63年〜平成2年】
昭和63年、青少年育成国民会議より「親子教室モデル地区事業」の指定を受けました。
当時は、少年の非行の増加や暴力、いじめなどが多く発生していました。これら問題行動を防ぐには、母親や家族に、胎児を含む0才〜3才までの子育ての重要性を認識してもらうことが大切です。親子の絆をしっかりと築き、心豊かな子どもを育ててほしいという願いを込めてスタートしました。
モデル事業として「あすをゆめみて学級(青年新婚夫婦対象)」、「乳児学級(0才児の母子対象)」、「幼児学級(1〜3才児の母子対象)」の3つの学びの場が設けられました。「あすをゆめみて学級」では、地域の方々の協力を得て、どの家庭に新婚夫婦がいるのかを知り、一軒ずつ家を訪れて参加者を募ったそうです。「乳児学級」、「幼児学級」は親子で一緒に遊びながらの学習の場で、当時では珍しかったらしくテレビや新聞にも取り上げられ、親子教室の活動の輪が拡がっていきました。
参加者からは「親だけの学びでなく親子で身体を動かし、楽しみ、笑い、色々な面で勉強になります」、「次回はいつかと心待ちにするようになりました」などの好評を多く頂きました。
このモデル事業は、今日の親子教室の基盤となりました。当時の公民館職員や地域の方々の努力と強い熱意にただただ敬服するばかりです。

 
かろ広報第22号(平成元年)より 

【今日の親子教室】
現在親子教室は、賀露地区公民館の「特色ある公民館事業」として位置づけ、活動を継続しています。
カリキュラムには鳥取市保健師、歯科衛生士、栄養士のご協力も頂いています。地域を知る機会となるよう学校や神社、公園などに出かけたり、参加者の要望を取り入れたリトミック(音楽とのふれあいを通して潜在的な基礎能力を育む教育方法)や消防署見学なども行っています。
また、安心して参加して頂くために、親子教室OGスタッフの方にボランティアをお願いしています。親子教室OGスタッフから、「以前お世話になっていたから、参加者が何をしてほしいのか分かります」、「親子教室に参加して有難かったから、恩返しをしたいです」などの声を頂きました。
親子教室スタート時に参加してくれた赤ちゃんが、現在、親として親子教室や地域活動に参加して下さることもあり、この事業が賀露の人づくり、まちづくりに貢献していることを実感させられます。

35周年を迎えた賀露親子教室は、賀露地区の歴史ある事業の一つとなりました。
私たち公民館職員は、子どもたちの成長を保護者と一緒に喜べる関係を築けるように努め、この活動を地道に継続していきたいと考えています。

 令和6年4月
                            賀露地区公民館 職員一同



事業報告 5月28日更新

公民館で行ったイベントなどを紹介しています

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賀露地区人権啓発推進協議会
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   【5月30日更新】

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