数 津

 数津部落は、「数津」という字を見られて、なかなか「すず」とまともに読んで頂けない町名です。
 数津という集落を文献で調べてみますと、「州」という意味からきてるといわれているようです。
 数津は、美保南地区の最南端に位置し、世帯数34戸の農業集落で、美保南地区では市街化区域に含まれていない所です。従い、行政面に対する交渉等についても、他の町内会とは大いに異なる町区であります。
 集落運営については、農業を中心に考える、営農研修・共同作業・水田管理・河川管理等には、農事実行組合という組織で運営し、町内全般については、町内会組織で運営をしています。
 もう1つの特徴的な事を紹介すれば、神事をとおして、集落の伝統を守り、友好と親睦を目標に全世帯が、倉田八幡宮の氏子となり、氏子総代も投票で選出しています。従い、年の初めには、伊勢神宮へ代表参拝、お日待神事、また農作業の仕事初め、終りの神事、倉田八幡宮の4月・9月の神幸祭、八幡宮関係神社の氏子全員を対象とした、日帰り神社参拝旅行等、多くの神事も実施しています。
 文中、部落・集落・町内会というように記載していますが、理解しやすいかと思い表現を考えました。

(美保南地区・美保南地区公民館 発足20周年記念誌 美保南のあゆみ より)