新的場

 当地区は、鳥取市において各種健康・福祉施設の集積を促進するエリアと位置づけられ、平成元年市立病院の移転新築が決定し、土地区画整理事業による土地造成が行なわれ、平成4年市介護老人保健施設やすらぎが新築され、平成7年には市立病院と市立養護老人ホームなごみ苑が移転新築されて、健康と福祉の“的場”が誕生した。また、平成8年には津ノ井バイパスが全線開通し、多く企業や店舗が進出して賑わいと活気のある町並みが形成された。
 町内会の設立は数年を経て、児童数の増加とともに子ども会の結成が高まり、併せ町内会設立の気運ともなり、的場に新しく誕生した町『新的場町内会』と命名し、平成13年1月美保南地区16番目の町内会として発足した。
 平成8年頃は、300ばかりであった世帯も今や500世帯を越え、児童数も美保南小学校で一番多く、美保南地区でもっとも世帯数の多い町内会となったが、世帯の8割は、集合住宅で町内会加入世帯は4割弱しかなく、地域に浸透した活動を行っているとは言い難いのが現状である。
 その要因は、若年世帯や一時滞在者の入居が多く、積極的に参加していただいている世帯もあるが無関心な世帯も多く、一方未加入の方々も、防犯灯や環境整備、防火・防災活動など恩恵を享受しており、お互いの顔が見える関係づくりを推進して、未加入世帯の解消を図ることが喫緊の課題となっている。
 当町内会は、まだ結成6年目の若い組織で、活動は緒についたばかりであるが、『身近な町内会』『意義ある町内会』の創成を目指し、以下の諸活動を推進している。
 特に近年は、各地で地震や台風などにより甚大な被害が発生しており、自主防災組織の充実強化が求められているが、ようやく基盤整備に着手したばかりで多くの課題が山積しており、早期体制の確立を図るとともに諸対策を講じることとしている。
 <安心で安全な地域づくり>
 安心で安全な地域づくりは、『自らの地域は自らが守る』共助・協働意識の高揚が不可欠であり、地域の現状把握に努めるとともに、住民参加により一体的な取組を推進する。(・自主防災組織の強化 ・防犯対策の推進 ・交通安全の確保)
 <快適な地域づくり>
 地域の生活環境は、ポイ捨てや収集日以外のゴミの持ち出しなどモラルの低下により悪化しており、住民一人ひとりが美化推進員としての役割を担うよう啓発するとともに、ゴミステーション及び公共空間の美化に努める。(・ゴミの減量化 ・マナーの徹底 ・公共空間美化の推進)
 <人とふれあう地域づくり>
 町内会は、私たち日ごろ生活していくうえでもっとも身近で地域づくりに欠かせない重要な役割を担っている。地域の課題は同じ生活圏を共有する居住者の共通課題であり、コミュニティを深めお互いがふれあう地域づくりを推進する。(・納涼祭等の開催 ・地域福祉の推進 ・子ども会等の育成)

(美保南地区・美保南地区公民館 発足20周年記念誌 美保南のあゆみ より)