西吉成

 西吉成地区は、主に吉成新田、戦後に建設された公営住宅で、昭和28年に西吉成という名称が付いたようです。又その後の住宅開発による新しい団地も含めて構成され、現在に至っています。
 西吉成の歴史は洪水との戦いであったように思います。清水川と大路川の合流地点にポンプ場が建設されるまでは、集中豪雨、台風時には幾度となく洪水が発生し、その都度床上浸水、床下浸水になやみ、苦しんできました。近年諸先輩方の努力により、ポンプ場が建設され、又大路川の千代川合流地点が付け替えられてからは、洪水の回数は減少しましたが、未だなくなったわけではありません。現在でも大雨、台風時には、市役所等と連絡を取り警戒に当たっています。
 今年の西吉成のスローガンは、「ふれあいのある安全な町づくり」です。少子高齢化が進み、近所付き合いも希薄になりがちな昨今、親睦を図る一環として、西吉成の歴史と共に生きてきた桜の木の下で「花見の会」を数年前より開催し、子どもたちからお年寄りまで多数参加していただいています。

(美保南地区・美保南地区公民館 発足20周年記念誌 美保南のあゆみ より)