叶土居

 叶土居は大字叶地内上土居、下土居、平木、岸ノ前、前田、風呂合にまたがって住居があり集落の大部分を上土居、下土居で占めており、通称叶土居とよばれており、戸数34戸、人口約150人の小集落であります。戸数34戸のうち、農家は28戸、非農家は6戸で構成されております。静かな農村地帯でしたが、市街化に押され現在変貌しつつあり、美保南地区公民館の西側は水田地帯であった所ですが、平成18年度になり住居も大部建築され、また病院も幾科も建てられ以前の面影はなくなりました。
 神社については、上土居に村社甕宮神社があります。御祭神は保食神の甕速日命、例祭は、春祭り5月3日、秋祭り10月9日となっております。叶土居には長福寺があり、数百年前より、観音様、弁天様が祭られております。弁天様は別棟に建てられておりましたが、昭和18年の大震災で倒れて現在の長福寺の中に祭られており、施餓鬼と弁天祭が年に1回ずつ行なわれ、村の方がお参りされます。
 叶は古くから叶土居、叶茶屋で組織する自治会があり、双方で共同の事業を行なっております。神社の運営、維持管理ですが、神社総代は土居茶屋双方の正副区長が兼務し、掃除は各班ごとに順番に交替して、月に1回ずつ行っております。
 葬儀は最近様式が変わってきつつあるようですが、まだ昔のまま部落葬として、土居茶屋全戸で会葬し、初盆の家には供養として、提灯・線香を贈呈しております。
 叶土居だけで行う事業として、叶土居防災会の防災訓練や用水路の掃除などがあります。特に家庭ごみの分別徹底と地区行事の参加には心掛けております。

(美保南地区・美保南地区公民館 発足20周年記念誌 美保南のあゆみ より)