上吉成

 周辺地区の吉成町内会名が、東西南北・上中下の用い方であることから、既存町名以外の名称として「上」を使い、「上吉成」と命名された。名称と同時に、町民の生活と文化の向上・親睦を深めるため、総務・厚生等の各部や会則も整備され、昭和53年1月に上吉成町内会が発足することとなった。
 町内会の位置は、昭和62年4月新しく美保南小学校が設立された近くで、トスク吉成店を抱える町内会である。
 平成12年(現在と比較して転出入はあるものの、大差はないと推測する)と昭和53年を比べると、世帯数・人口では共に2倍、年齢別人口では、平成12年少子高齢化傾向が著しい。
 町内会の活動では、大膳公園で親睦と融和を図るため、老若男女85%に達する参加を得て、花火大会等の納涼祭を開き、子どもから大人まで嬉戯として好評を得ている。又、大雪の雪害対策として、独居老人宅の除雪作業を、町内役員のボランティアで実施する体制を策定した。
 友愛寮・なごみ苑・渡辺病院等の施設で、女性有志による「レインボー合唱団」の慰安発表会。また、同グループの企画で、鳥取大学教授の“子どもの学びと仲間作りを支えるために”、積善学園先生の“こどもと大人”の講演会。加えて、視覚障害者の短期大学入学を祝して「ちっちゃな出発コンサートMORIKIオンステージ」など、このような活動は、決して背伸びすることなく、そして小さなボランティアであるが、「気配り町内会」として育んでゆきたい。

(美保南地区・美保南地区公民館 発足20周年記念誌 美保南のあゆみ より)