宮長いなば団地

 宮長いなば団地は、昭和59年に“イナバ自動車学校”裏地の田んぼを埋め立てて造成され、当初10数世帯でスタートした町内会は、今日、133世帯にまで増加し、美保南17地区中6番目の町区に発展しました。宮長いなば団地は国道29号線に面し、国道53号線との交差する南東にあります。鳥取駅から南に約2kmに位置し、環境は良好ですが、国道29号津ノ井バイパスの完成と共に交通量が増加し、交通渋滞や騒音という新しい課題が発生しています。これらの解決のため29号吉成交差点立体交差及び高架工事が本年度より着工されます。
 宮長いなば団地は、各町区の諸活動を参考にして、行事計画を立てて活動を行っています。1月のとんど祭り、8月の納涼祭をベースにして、美保南地区の主要行事に参加しています。また、いなば団地独自の取り組みである“夜回り”は10数年続いており、夏休みには子どもたちも参加しています。また、夏季ラジオ体操に大人の参加を募り29名の参加があり、内3名の方が皆勤賞でした。
 今年22歳の宮長いなば団地はお勤めの方が殆どで、多忙な中で町内会役員や町区の様々な行事に積極的に参加をいただいております。また、阪神大震災を契機に発足した“宮長いなば団地臨時防災会”も10年となり、消火器、消化ホースの設置に力を入れ、防火防災に万全を期しています。今後は、少子高齢化社会に対応するため、町内の社会福祉活動にも積極的に取り組み、何かあれば隣近所で互いに助け合えるような体制作りが必要と思います。
 宮長いなば団地の周辺は現在も開発が進み益々便利になっていくと同時に新たな問題も発生することが考えられます。また年も重ねていくうちに宮長いなば団地の歴史が作られていくと同時に町内の全ての人が住みよい町づくりを目指して自治活動を進めていかなければならないと思います。

(美保南地区・美保南地区公民館 発足20周年記念誌 美保南のあゆみ より)