本好きの方も あまり読まれない方も、 「本よもやま話」での楽しい集いです。 小さな一冊の中にある知らない世界へ、 一緒に旅をしてみませんか? |
今月のおすすめ 「独楽吟 (どくらくぎん)」 橘曙覧(たちばなのあけみ)著 |
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私がこの本を知ったのは次の英語の一文からでした。 What a delight it is When,of a morning,I get up and go out to find in full bloom a flower That yesterday was not there (たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時) この歌は平成6年6月13日に天皇皇后両陛下が訪米された時、クリントン大統領が歓迎スピーチの中に引用され、国内外に大きな話題を提供することになったそうです。ドナルドキーン氏の編纂の本に載っていた英訳された独楽吟8首の1首だそうです。 独楽吟とは 「たのしみは〜とき」形式で詠まれた52首の連作の短歌です。 「ひとりたのしめるうた」とも読み貧しさの中にあっても心豊か(清貧)に生きていた曙覧の生き様を如実に伺うことができます。 |
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○たのしみは 妻子(めこ)むつまじく うちつどひ 頭(かしら)ならべて 物をくふ時 ○たのしみは 三人(みたり)の児ども すくすくと 大きくなれる 姿みるとき ○たのしみは 心をおかぬ 友どちと 笑ひかたりて 腹をよるとき ○たのしみは 庭にうえたる 春秋の 花のさかりに あへる時々 ○たのしみは そぞろ読みゆく 書の中に 我とひとしき 人をみし時 |
読書の会は 毎月第1金曜日 10:00〜12:30 稲葉山地区公民館・第2研修室にて。※参加はどなたでもできます。 お問い合わせは公民館へどうぞ!(пF24−2542) |